最底辺で生きる日記

1年8ヶ月ニート後現在期間社員/カード借金60万/恋人いない歴12年/友達1人/30才

父と私

2年ぶりに会った父

私が中学生の時、両親は離婚して母についていき、18才の時に母は再婚した。

父とは仲が良い訳でも、悪い訳でも無かったが、思春期まっただ中に離れてしまったので、苦手意識を引きずったままになっていたのだが、たまたま先日、連絡を取り合う事があり、私から「ご飯にでも行かない?」と誘った。

私は自分で言うのもなんだか、変な方向に気遣いし過ぎて破綻する性格だ。

「私に誘われても迷惑かも」「ご飯なんて行きたくないかも」「予定が詰まってるかも」「~かも」という、自意識過剰で何も出来ない、誘えない。

実の父相手にこれなのだから、血の繋がりのない他人なんて、これ以上に何も出来ない、おどおどして、弱気になってしまってしょうがない。

さて、こんな私の誘いを喜んで受けてくれた父と、老人ホームに居る祖父に会いに行った後、お昼に昼ごはんを食べに行った。楽しかった。

 

自由な父

父は自由な人だと思う。好きな事をして、好きに暮らしている。

結構良い一軒家を持っているくせに、売り払って、そのお金を元に、海沿いの小高い山の中腹の一軒家(ボロボロで立て直しが必要)を買おうとしていた。

今で言うDIYのような事が好きな人なので、家を自分好みに仕立て、海沿いで日向ぼっこをし、田舎なので放置された農地でも借りて野菜でも作りたいらしい。

サラリーマンをしているような人が田舎に行って農業しながら暮らしたいと語っていれば、田舎の暮らし辛さなめんな、農作業なめんな、お前みたいなオッサンに出来るか。と思うが、車やバイクも自分で治すし、大工仕事も左官も出来る、庭木の剪定も上手いし、実家が農家だった事もあるので、農作業も難なく出来る。そういう父だから、ボロ家の購入してもやって行けるだろう。

車とバイクが好きで、車は3台、バイクを2台持っていて、あれこれ自分で手を入れたり、人に貸したり、好き勝手に乗り回している。

広く浅く仲の良い人が多く、顔も広いが、小学生の頃からの友人も何名も居る。

そんな友人と飲みに出掛けたり、キャバクラに行ったりしているようて、最近は、私と小学生の頃、同級生だった子がキャバクラに居て、一緒に飲んだらしい。

孫が見たいと思っておらず、結婚したら?とか、予定は?なんて事も一切言わない。良い人が居て、したけりゃすれば良いんじゃない?好きに生きれば良いと言う。

再婚しないの?と聞くと、女性と遊ぶのは楽しいが、結婚はしないと言う。

将来、子供に面倒を見て貰う気は全く無いから安心しろと言う。

私の人の目を気にして、おどおどして、無駄に考えたり、悩みすぎて、人付き合いが億劫になって、人と離れてしまう私には、父が凄くまぶしく見える。こんな風になりたいと思った。

母にも言っていない、私の夢まで話してしまった。

それを父は「良いじゃん!やっぱり楽しいって思える場所で生きたいよな」「それなら、知り合いのツテがあるから今から相談するか?」と言った。

けど、今は仕事に慣れて借金返してって、まずは其処だからって断った。

でも、賛同してくれて、手まで貸してくれようとした父に感謝しかない。

 

父と私

好きに生きて、楽しそうな父を見て、羨ましいと思った。

父のように、人見知りせず、誰とでも気さくに話せて、顔が広い人になりたいと思う。

けど、お父さん、やっぱり、あの大きな家で1人で暮らすのは寂しくない?

夜ご飯がカップラーメンや弁当ばかりで、野菜を食べてないなんて心配だよ。

勇気だして、今度、おかずでも作って持って行ってあげようかな。

給料貰えたら、ご飯でも誘ってみようかな。

他人よりまだ、ハードルが低い父から、仲良くなる練習をしよう。

お父さん、ごめんね、30才の娘の練習台になってね。

父ならきっと、私みたいな生き物とは縁が無いだろうけど、

娘効果で仲良くしてくれるハズだ。